私は、現在1児のパパであり、マネジメント経験もあります。
書籍「3~6歳のこれで安心子育てハッピーアドバイス 」を読み、マネジメントにも子供にも非常に生かされる内容だなと感じました。
マネジメント、子育て2軸の視点から、本のレビューと感じたことを書かせていただければと思います。
子育てにもマネジメントにも良い!書籍「3~6歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス」を読んだ感想

「自己肯定感を高める」ことが重要
子供自身の自己肯定感を高めることもとても重要だが、自分自身の自己肯定感も高めないと子供もそうならない。
自己肯定感を高めるため、ポイントとしては他人ではなく過去の自分と比較し、高めていくように心がけていく。
たしかに、親の目を見て子を育つ、というときに「自分なんて・・・」って言っている親より、「これでいいんだ」「頑張ってこれた」というポジティブなことを言っている親のほうがいいですよね。
自分なんて、って言っているマネージャーはメンバーもリアクションに困ってしまうかもしれませんよね。
(たまに弱音を吐く、というソリューションもあるかもなのでケースバイケースですが)
あとは目標設定や評価をお伝えする際も課題がある、もっと頑張れみたいな言い方するより
- 課題と言うとできない、ダメってなるので、伸び代があるという言い方が大切で、課題っていうことをベースにすると全人類、課題がない人なんていない。今も素敵だが今よりもっと良くなるという言い方をする
- 目標設定時や評価フィードバックの時も、前期よりこんなにできるようになった、というお伝え方が大切
- 日常においても「これをやっていただいて本当にすごい、助かる」などを1on1で言う
こんなような言い方をするといいんじゃないかなと思いました。
子供の褒め方
少しのことでも、子供を褒めてあげて、自己肯定感を高めてあげる。
なにより大切なのは命令的にあれやれこれやれという指示を出すよりも、親がまずやらないと子供もやらない。
もちろん子供なので親がやったとしてもやりきらないことがあるが、ちょっとでもやったら褒めることが大切。
目標設定や、チームの課題、タスクにおいてやりきれないときは往々にしてあると思います。
そういったときも、少しでもできたことは褒めていく。
そしてできなかったというより伸び代が残っている、そんなような表現方法を行なっていくのもありなのかもしれません。
プレイングマネージャーの人は手を動かしまず自分がやるということができるかもしれませんが、例えばメンバークラスがゆくゆくチームを取りまとめる方向に進んでもらいたい時、マネジメント業務は調整ごとが多かったり要件をまとめることが多いと思います。
そういう要件をまとめる、といった行為もまず自分がやる、ということに通じるかもしれないので、チームを将来的に取りまとめたいメンバークラスに対しても指針となるのかもしれませんね。
ダメなことは伝え方に気をつける
子供なので危ないことをわからずにやってしまうこともあります。
その際に、「ダメ!」って頑なに言うのではなく体を抱き寄せて目線を合わせて一言伝えつつ、そしてちゃんとなぜダメかの理由を伝えるのが大切。
そして人格ではなく行為を叱ることが大切。
よく、仕事においても「社会人としてあの人は」と言いたくなりがちですが人格否定にあたるので、やっぱりその行為なぜダメなのか、自分自身にどう不利益があるかなどを伝えていくことが大切だと思います。
体を抱き寄せて・・・は⚪︎⚪︎ハラスメントに当たるので難しいとは思いますがw、要はきちんと相手のことを思っているというのをリモートであればカメラオンにして、対面であればしっかりを目を見て伝える、ということが大切なんじゃないでしょうか。
YouメッセージよりIメッセージ
これはビジネスにおいても同じですが子供にも同じのようで、あなたという視点ではなく、私はそういうことをされると悲しい、私はそういうことをされると嬉しい、ということが大切だと言うこと。
Youメッセージとして「あなたは努力が足りない」というと決めつけに感じるかもしれませんよね。
Iメッセージとして「私は前の期と比べると素敵だと思いますがあなたならよりできるポテンシャルを感じます」などと言い換えるととても柔らかな印象になりますよね。
あとは、「気持ちわかるよ、大変だよね」などといった共感をするのもポイント。
共感を踏まえた上で、「こうすればより良くなるかもですよね」という別の案を出してあげるアプローチも大切ですよね。
甘えさせると甘やかすの違い
甘えさせると甘やかす、の違いも大切。
- 甘やかす・・・子供が自分でできることを親が代わりにやってしまう、あるいは、子供の欲求に過剰に応えること。親の都合や感情で子供の行動をコントロールしたり、子供の成長を妨げたりする。
- 甘えさせる・・・子供が何かを要求したときに、親がそれに応えること。子供の自主性を尊重し、必要な時に必要なサポートを与える。
「甘えさせる」:子供が疲れて「お菓子ちょうだい」と要求した場合、子供の気持ちを理解し、適切な量のお菓子を与える。
「甘やかす」:子供が「お菓子ちょうだい」と要求した場合、子供が欲するだけのお菓子をあげる。
この差って、メンバーに対しても同じで、「子供の褒め方」のところに書いたようにまず親がやる、みたいなことも大切なんですが、何でもかんでもやればいいということでもないですよね。
いったん、指針としてやってみるのはいいと思うんですけども、欲求に答えて自分でそのタスクをやり続けるであったり、なんでもかんでもいろんなタスクを自分でやってしまうと「甘やかす」という行為に属するかもしれません。
そうすると、メンバーの自主性、自立心が芽生えず、ひいてはメンバー自身も「なにもやらせてもらえない」ともやもやしたり、独り立ちすることも遠くなるのかもしれません。
子供においても「甘やかす」を過剰にやると自立を阻むかもしれませんし、例えばお菓子をもらえないと癇癪を起こしたりなどするのかもしれません。
まとめ
子供という視点で見ると、どうしても子供なので、「これやっちゃダメだよ」なんて言い方してしまうかもしれません。
ところが、3~6歳だって大人と同じ、意思があるのです。
子供だからと言って子供は躾けなきゃ、という先入観を取っ払うことが大切だと思います。
逆に大人という目線で見ても、この書籍「3~6歳のこれで安心子育てハッピーアドバイス 」は子供に関する内容が書いていますが、一緒なんだなと思います。
人間と常に接しているわけですから、マネジメント理論、のような本を読むことも大切なんですがこういったいわゆるそもそもの心理的な要素も大切だなと思います。
子育てもマネジメントもイライラしてしまうことがあるのかもしれません・・・本の中に頑張らなくてもいい、などの記載も書籍にありまして、もし子育て、マネジメントに悩んだ時に手元においといて読んで見るのも素敵な本だなと思います。
イラストが可愛く、とても読みやすい本でしたのでおすすめです。